さてさて11月にカブトのJIS認証が取り消されてバイク界隈では話題になってました。ここでメーカーマンだった(退職済み)私の薄い知識でJISとは何ぞやを見ていこうかなと思います。
JISとはJapanese Industrial Standardsの略で、日本語訳すると「日本標準化規格」とでも訳しましょうか。ISOと似たようなモノですね。皆さんも会社等でISO9001(製品)やISO14001(環境)を聞いたことがあるのでは無いでしょうか。
今回カブトが取り消されたのは製造側のJISですね。製品側のJISは取り消されて無いので、安全性は担保されています。使うぶんには全く問題無いと言えるでしょう。
では何が問題なのでしょうか?
カブトでは製造時にJISに則った品質管理体制が行われて無かったと発表されています。つまり、製品は安全でも、製造時の品質管理体制が不適格だったということですね。
JISやISOでは製品標準化の為に製造時も規格に則った製法で製造しなければなりません。なんか決めごとだらけで面倒ですが、しゃーないですね。買った個体毎に性能が違うと消費者側はロシアンルーレットに巻き込まれます。
このロシアンルーレットを回避する為にもJISが必要なワケですね。
カブト製品は安全だと言えますが、何故こんな事態になったか…アライ、SHOEIの2大巨頭に追いつけ追い越せで焦りがあったか、HJCやシャーク、ノーランなどの海外メーカーからの突き上げが大きく、市場優位を取りに行ったのか。考えられる理由はいくつかありますが、信頼回復の為にも原因を突き止めて頑張って欲しいですね。